ちゃお!ごりさんです。
《ゴリさんの印刷用語解説》♪
第6回目は【金赤ってどんな色?】というテーマでお話しします。
印刷業界ではたびたび聞く【金赤】という言葉。
デザイン業界でも日常的に使われているかもしれません。
では金赤ってどんな色か知ってますか?
一般的には、プロセスカラーでマゼンタ100%とイエロー100%の
掛け合わせの色だと思っている方が多いと思います。
実際ごりさんも製版的にそうだと思っていました。
ただ…その認識はすこーし危険かもしれません。
金赤は、印刷では特色インキなんです。
インキメーカーでは各社【金赤】という名前のついた特色インキを数種取り扱っていたりします。
JIS慣用色名にも金赤がありますが、JISの色彩規格でも「あざやかな黄赤」とされ、
CMYKの値も《 M90% / Y100% 》となっています。
見た目は黄色みがかったあざやかな赤、朱色に近い印象です。
年賀状の宛名面の色や、昔よく見られた赤1色のチラシの色というとわかりやすい??かもしれません。
金赤を“マゼンタ100%とイエロー100%の掛け合わせの色”だと思っていると
印刷発注で「金赤で」と指定したときに、
認識の違いで思ったのと違う色に仕上がるなんていうことがないとも言い切れません。
(弊社では担当営業がきちんと確認しています!)
いわゆる「赤色」の特色印刷をする場合、「金赤で」とは言わずに「M100 Y100の赤で!」と言ったり、
色チップの用意などをしておけば認識の違いを回避できると思います。
ちなみに、金赤という名前の由来ですが、
赤いインキに使用されている顔料がブロンズの輝きを生み出す性質があるため、
【金】と【赤】という字がその特色名に使われているそうです。
由来を知っていると、金赤はマゼンタ100%とイエロー100%の掛け合わせの色ではないんだと思えますね。
それではまた次回!!