こんにちは!印刷課のYです!
今回は印刷・加工時に必要な針についてお話ししようと思います。
印刷機の針とは、フィーダー上で紙の横方向の位置を決める部分です。
針の部分には《横針》という装置がついています。
印刷ユニットに入る前の紙はまず前あてに当てられ、
そこから横針によって横位置を揃えることで印刷位置が決まります。
なぜそうする必要があるのかというと、白紙断裁時のわずかな誤差や、
湿度などによる紙寸法の伸縮、複数回印刷機を通すことによる紙伸びなど、
印刷用紙は一枚一枚若干ではありますが大きさに差が出ます。
特に後加工などを考慮すると左右どちらかで基準点を決めておく必要があり、
針はその基準点を決める役割を担います。
紙のクワエ側(印刷機に入っていく側)から見て、
右側(操作(O)側)にあるのが《引き針》
左側(原動機(D)側)にあるのが《突き針》といいます。
操作側から見て手前に《引く》奥へ《突く》というと分かりやすいかもしれません。
ちなみに、先刷り面を引き針で印刷したら返し面は突き針になります(用紙を左右反転させるため)。
左の画像は、エアーで紙を引くタイプの横針で
右の画像はコロで引くタイプの横針です。
横針は、紙の厚みによってガイドの高さ(紙が通る隙間)を変えたり、
紙のコシによって紙を引く強さを変えるなどの調整しています。
この調整が適切でないと、針とび・アテとびなどが起こってしまいます。
本刷り(製品になる印刷)に入る前も印刷中も、必ず印刷されたアタリを見ることで
針とび・アテとびの有無を確認し、もちろん刷り終わった後にも最終検査をして出荷しています!
(印刷知識【アタリについて】の記事でお話しました!→こちら )
ちなみに、針とび・アテとびの有無は、目視だけでなく検知したら警報が鳴る仕組みになっています。
今回は印刷・加工時に必要な針(横針)についてご紹介しました。
付随して様々な専門用語も出てきたので、不明な方は遠慮なくお問い合わせください!
またブログでも印刷機関連の話をしたいと思います!
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