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通常のカラー印刷に蛍光ピンクインキを追加する表現方法

印刷物を作るときに、「人物にもう少し透明感を出したい」「明るさだけでなく、全体をフレッシュな印象にしたい」「通常の印刷よりもクリアなニュアンスが欲しい」と感じたことはありませんか。

そんなときにおすすめの表現が、通常のカラー印刷に蛍光ピンク(KP)の特色を重ねる方法です。

通常のカラー印刷だけでは理想の色が出せないことがありますが、蛍光ピンク(KP)を追加すると、その表現が実現できる場合があります。実際には、本の表紙や人肌をメインにした広告などで使われることが多いです。

今回は、蛍光ピンクの重ね方を2パターンご紹介します。
使用する画像やインキの種類によって調整が必要になるため、ここでの説明はあくまで参考としてご覧ください。

 

 

①CMYK+蛍光ピンク(計5色)で印刷する

 

 

まず、CMYKに蛍光ピンクを加えた計5色で印刷する方法があります。
M(マゼンタ)の濃度を下げ、その分を蛍光ピンクで補うことで、クリアな赤みを引き出します。CMYKだけで印刷したものよりも透明感が増し、より鮮やかで澄んだ表現になります。
通常のCMYKでは表現しきれない、繊細で澄んだニュアンスを出せるのが、この方法の大きな魅力です。

実際に蛍光ピンクでの印刷をご注文いただいたお客様からは、「人物が生き生きと見える」「肌に透明感が出た」といったお声を多くいただいています。
思い描く色や雰囲気を再現したいときなど、印象をワンランク上げたい方には、ぜひ一度トライしていただきたい表現方法です。

 

 

②CYK(M抜き)+蛍光ピンク(計4色)で印刷する

 

 

もう一つの方法は、元画像のMを蛍光ピンクに置き換えて4色で印刷する方法です。
M版を蛍光ピンクに丸ごと差し替えることで、全体にフレッシュな印象を与えられます。

注意点としては、蛍光ピンクはマゼンタに比べてインキの色味がクリアなため、やや淡く見えるのが特徴です。そのため、仕上がりによっては薄く色褪せたような印象になることがあります。
特に、撮影した写真のように繊細な色の階調を含むデータでは、マゼンタを蛍光ピンクに置き換えることで、色褪せたような違和感が出る場合があります。
印象を大きく左右する要素なので、事前にサンプルで確認しておくのがおすすめです。

 

 

並べて比較してみました

画像はあくまでイメージですが、下の比較画像を見ると違いが分かりやすいです。

 

 

左は「通常のCMYK印刷」、中央はMを抑えた「CMYK+KP」、右はMを抜いた「CYK+KP」です。
中央の「CMYK+KP」ではくすみが減り、透明感が増しています。
右の「CYK+KP」はさらに透明感が出ますが、やや色褪せた印象になる点に注意してください。

どちらの方法でも、蛍光ピンクの掛け合わせ具合や網角によるモアレの発生など、仕上がりに影響する要素があります。そのため、本機校正での確認は必須です。
実際の紙質やインキの出方を確認いただくと、より安心です。

 

 

今回は、印刷物の写真や画像の“映え”を支える蛍光ピンクを使った表現をご紹介しました。
蛍光インキをカラー印刷に重ねて印刷する場合、さまざまな注意事項があります。
印象を変えたい、人物をもっと鮮やかに見せたいというご要望があれば、まずはご相談ください。

 

【フルカラー印刷に蛍光ピンクを追加する印刷の注意事項】
・「どんな印刷物でもクリアに表現することができる」という手法ではありません
・刷り順によって色調が変化します
・モアレが発生する場合があります
・蛍光ピンクを追加するデータ作成から依頼する場合、別途費用がかかります
・画像によってデータの調整・実際の印刷結果が異なります。希望通りの表現になるかを確認するため、事前の本機校正は必須とさせていただいています

 

 

 

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