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製本のいろは Vol.2 綴じ方いろいろ

こんにちは。
前回は製本のいろは第一回目ということで、上製本と並製本についてご紹介しました。
今回は綴じ方についていくつかご紹介したいと思います。

 

①針金を使う綴じ方

針金を使って綴じるものには、中綴じ平綴じがあります。

 

中綴じは、二つ折りにして重ねた紙の折り目側を針金で留めて綴じていきます。
主にページ数の少ないパンフレットや会社案内などに使われます。
表紙は本文より少し厚めにすることもでき、
コスト優先であれば表紙も本文も同じ紙にすることも可能です。

平綴じは、仕上りサイズにした用紙を重ね、紙端から5㎜程の部分に上から針金で留めます。
手作りでも簡単にでき、社内資料や企画書、マニュアルなどに使われることが多いです。
背の部分に糊を付け、そこに表紙を付けることもできるので、教科書や雑誌などでも使われています。

また、表紙を付けない場合は針金がむき出しになるため、怪我防止や重ねた際に下の本を
傷付けないために、クロスのテープを背に巻くこともあります。

 

 

②糊を使う綴じ方

糊を使って綴じるものには、無線綴じあじろ綴じPUR製本などがあります。
ページが多いものに対応しており、丈夫なので長期間保存しておきたい文庫本や
カタログなどに使用されます。

 

線綴じは、丁合した本文の背をギザギザに切削加工して糊が入りやすくしたもの。

あじろ綴じは、本文を折った状態のまま重ね、背に数ミリ単位でスリットを入れて糊が入りやすくしたもの。

 

PUR製本は、強度と柔軟性を兼ね備えた糊を使った並製本(無線綴じ製本)で、
その強くしなやかな糊の性質のおかげで、本のノド元までしっかり開いて見ることができます。
最近ではPUR製本による上製本を扱う製本会社もあるようです。

糊を使う綴じ方の中には、中綴じの針金を糊に変更して製本する
「エコ綴じ(糊綴じ)」というものもあります。中綴じのようにページの少ないものにも対応でき
針金を使わないので環境にも良いと、ここ数年で発注が増えております。

 

 

③糸を使う綴じ方

糸を使って綴じるものには、かがり綴じミシン綴じなどがあります。
糊と同様に丈夫なので、長持ちさせたい文庫本や辞書、上製本などに使われることが多いです。

 

かがり綴じは、折った本文を2本の糸を使って綴じていき、最後に糊で接着します。
糊が糸の針穴に入り込むこともなく、あじろ綴じなどに比べると糊が広がる面積は少ないため、
ノド元まで本を開くことが出来ます。

ミシン綴じは、折ったページを開いて本の中心をミシン糸で綴じる製本です。
中綴じのミシンバージョンとも言えることから「中ミシン綴じ」などとも言われます。
上製本の表紙など付けて絵本にしたり、耐久性があるので、ノートや母子手帳、預金通帳などにも
使われています。

 

 

④針金・糊・糸などを使わない綴じ方

最近では環境に良いものということでエコ綴じなどが注目されていますが、
針金や糊などの資材を何も使わずに綴じることができる「エコ.プレスバインダー」というものもあります。

 

歯形で圧力をかけて紙を留める方法で、
1度綴じると簡単にほどくことができないほど強度もあります。
そのままシュレッダーにかけて捨てることも可能ですので
環境対策を取り入れて作りたいという場合にお勧めです。

 

 

いかがでしたか?

今回はいろんな「綴じ」について解説いたしました。
次回は「中綴じ」に絞って、詳しく見て行こうと思います。
お楽しみに!!

 

 

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