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製本のいろは Vol.3 中綴じ

こんにちは。
ここまで2回に渡って『Vol.1 上製本と並製本』『Vol.2 綴じ方いろいろ』と題し、
製本についてお話ししてきましたが、今回は第3弾【中綴じ】です。

並製本の中でも特にメジャーで、日常的に目にする機会も多い中綴じの特徴と
ちょっと変わった中綴じの応用編をご紹介します。

 

中綴じは並製本に分類され、二つ折りにして重ねた紙の折り目側を針金などで留めて綴じる冊子です。
ページ数の少ないパンフレット会社案内など幅広い用途で使用され、比較的安価で制作できます。
表紙は本文より少し厚めにするなど変更することもできますが、
コスト優先であれば表紙と本文は同じ紙で制作することをおすすめしています。

 

●中綴じの特徴

中綴じ冊子には以下のような特徴があります。

・180度開くことができるので、見開きの絵柄がある場合に適している
・比較的ページ数が少ない場合に適している(紙の厚みや種類にもよりますが8P~32P程度が目安)
・他の製本よりシンプルなので比較的安価で納期が早い
・基本的にページ数は4の倍数で制作する
・クリープという現象が起こる
・背表紙がない

 

●中綴じの応用
ありきたりな印象もある中綴じ冊子ですが、ちょっとした工夫で目を引くようにしたりすることも可能です。

①製本した後に型抜きをする
A4正寸など、長方形で仕上げることが多い中綴じですが、形にひと工夫。
製本後に型抜きをして、長方形以外の形に仕上げることができます。


②本文に観音折りを入れる
年表や地図などの大きな絵柄がある場合、本文中に観音折りを入れてみましょう。
大きく開く観音折りを入れることで、絵柄全体を入れることが出来ます。


③表3部分にポケットを付ける

“中綴じで会社案内を作成したいけれど、沿革の記載が増えたり事業所の
移転などがあった場合に冊子を作り直すのはコストも時間もかかる…”

そんな時は、表3部分にポケットを付けて、変更箇所が多い部分をA4ペラにまとめて差し込んでみましょう。
そうすれば、事業所の住所が変わった時にA4ペラだけを改版することで、コストも時間も削減することができます。


中綴じをうまく利用したい。変わっていて目を引く中綴じを作りたい。
そんな時に参考にしていただけると幸いです。

今回ご紹介していませんが、オプション(PP加工・ニス加工)の追加や、
針を使わない中綴じ(糊綴じ・エコ.プレスバインダー)PL綴じ、
アイレット綴じ、透明の表紙などのご制作相談もお待ちしております。
弊社営業部までお気軽にご連絡ください。

 

次回は、ページ数が多い場合に使われる無線綴じ(アジロ綴じ)について詳しく解説していきたいと思います。

 

 

 

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