一般的なカラー印刷は、CMYKの4色のインキを刷り重ねることによって表現します。
印刷用のインキは粘度のある液体なので、紙に印刷された時点では濡れた状態です。
これが4色、特に色が濃い(インキ量が多い)場合は、
紙面に乗ったインキの厚みで乾きにくい状態になり
裏写り・擦れなどの汚れや不良の原因になるので避けた方が良いです。
印刷会社が総インキ量の注意喚起をしているのはこのためです。
印刷環境や方式・インキ・用紙・絵柄などによって一概には言えませんが、
CMYKの総インキ量はできるだけ抑えておくことをおすすめします。
(詳しくは実際に印刷する印刷会社へお問い合わせください)
さらに、乾き要因以外のリスクも。
オフセット印刷では、印刷中に紙伸びが発生することなどにより、
4色の見当が合わなくなる【版ずれ/見当ずれ】が起こります。
程度は仕様等によって異なりますが
細い線や微細なオブジェクトはこのズレによって見難くなる場合があります。
リスク回避として、細かい部分ではできるだけ色を掛け合わせずに
単色でデータを作ることをお勧めします。
特に注意が必要なのは、黒1色のつもりで作った部分がRGBのカラーモードで作られている場合です。
RGBデータが入稿された場合、印刷会社でCMYKに強制変換されます。
RGBの黒はCMYKのカラーモードではインキ量の多い4色掛け合わせ変換されるため、
この思いがけない分版によって裏写りや版ずれの原因になります。
印刷の仕組みを知ることで、印刷物の仕上がりに影響するリスクを排除することができます。
不安な部分は、担当営業までご相談ください。
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