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【続・面付けとは?】製本を左右する面付けのポイント解説

ちゃお(・o・)>ごりさんです!
印刷に関するさまざまな用語や技術を紹介する「印刷用語解説」の時間です♪

 

前回の「面付け」についての解説、いかがでしたか?
今回はその続編として、さらに詳しい内容に触れていきたいと思います。

DTP、CTP、印刷や製本など、製造工程に関係する方々にとって必要な知識となりますが
これらを知っておくことで、前工程に関わるデザイナーやオペレーター、また発注者の理解も深まるはずです。
ぜひご覧ください♪

実際に面付けを行うのは印刷会社なので、データを作成する立場の方は
「こうやって面付けされて印刷されるんだな」
といったイメージを持っていただけるだけでも嬉しいです!

 

 

1. 綴じの向きによる折り方の違い

前回、「左開き(左綴じ)」「右開き(右綴じ)」それぞれの面付けをご紹介しました。

左?右?ってなんだろう?という方にご説明すると、
横組みの本は「左開き(左綴じ)」
縦組みの本は「右開き(右綴じ)」で製本する場合が多く

基本的に
一般的なパンフレットや数学の教科書などは「左開き(左綴じ)」
一般的な日本の小説や国語の教科書などは「右開き(右綴じ)」です。

 

 

 

前回ご紹介したそれぞれの面付けはこちらです。

 

 

 

左開き(左綴じ)の場合、用紙を折るときに「天袋」と呼ばれる形で折ることが一般的です。
天袋とは、表紙から見た時に、折り目が綴じ側と天側(上側)になるように折られた状態で、製本後にページを右から左に開く形になります。

右開き(右綴じ)の場合、用紙を折るときに「地袋」と呼ばれる形で折ることが一般的です。
地袋とは、表紙から見た時に、折り目が綴じ側と地側(下側)になるように折られた状態で、製本後にページを左から右に開く形になります。

 

 

 

大量に生産する冊子では、一般的な折り機の仕様上、このような折りを施し製本します。

少しややこしいですが、
面付けの際にどのページをどの位置に配置するかが変わってくるので、しっかり理解しておくことが必要なんです☆
ちなみに、面付けが正しいかの確認をするために、実際に紙を折って確かめてみるとわかりやすいですよ!

 

 

 

2. 折丁(おりちょう)とは?

面付けした用紙を折った状態のものを、【折丁(おりちょう)】と呼びます。
ページ数が多い場合、この折丁をページ分重ねて製本します。

折丁を重ねることを【丁合(ちょうあい)】といいます。

また、表紙(1ページ目)がある折丁を【1折り】と呼び、
ページ数が多い場合はそれに続いて【2折り】【3折り】…と続きます。

 

 

 

3. 製本によって面付けが変わる?

面付けでは、製本方法によって面付けが変わることがあります。
これは、見開きの中央を針金などでとめた「中綴じ」と、
糊などでとめて背表紙をつける「無線綴じ」「あじろ綴じ」「平綴じ」 では、折丁の重ね方が変わるからなんです。
※背表紙をつけない場合もあります

「中綴じ」は、折丁を中に挟み込んで丁合していくのに対し、
「無線綴じ」「あじろ綴じ」「平綴じ」は、折丁を重ねるように丁合していきます☆

 

 

このため、製本方法によって面付けのページ配置も変わってくるので、
製本方法も面付け時に知っておく必要があるのがわかりますね!

 

 

 

4. ドブ(余白)の設定について

面付け作業で忘れてはならないのが「ドブ(余白)」の設定です。
ドブとは、印刷物の仕上がり箇所から外側の余分に残した部分で、製本時に必要な余白を確保するために設けられます。
製本方法や機械の仕様で必要なドブは変わる場合があるので、製造前にきちんと確認することが必要なんです!

ドブが足りないと、製本自体ができなくなってしまう場合があるんですよ。
※塗り足し(裁ち落とし)を3mmに設定してデータを作成していただければ、一般的には問題ありません。

 

 

 

5. 紙目の重要性

面付け時にもう一つ注意が必要なのは「紙目」です。
紙目とは、紙の繊維がどの方向に流れているかを示すもので、印刷物を仕上げる際に大きな影響を与えるんです。
特に折り加工を行う場合、紙目が合っていないと、ページがめくりにくく、仕上がりが波打つこともあります。

本や冊子の場合は、紙目を背と並行にする必要があります。
これは、背部分の折加工で綺麗に折れるだけではなく、ページのめくりやすさにも影響するんです。
紙目に並行だと丸まりやすい特性があるので、めくりやすいんですよ!

 

 

 

まとめ

面付け作業は、印刷物を効率よく、かつ精度を高く仕上げるための非常に重要なプロセスです。
左開きと右開きの折り方、無線綴じと中綴じの違いや折丁の重ね方、ドブの設定、紙目の向き
など、多くの要素が絡んでいます。

これらをしっかりと理解し、実際の制作作業に反映させることで、より高品質な印刷物を作ることができます!

いかがでしたか?
それでは、また次回の【ごりさんの印刷用語解説】でお会いしましょう♪

 

 

(関連記事)【面付けとは?】印刷物を効率よく仕上げるための重要な工程
https://towaprint.com/new/8899/

 

 

 

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